法人の自動車保険 フリート契約とは?見直しは必要?

リスク管理

筆者は、中小企業での総務経験が5年ほどあります。最近は、経費削減で台数は減っていますが、80台近く管理をしていたこともあります。

会社で自動車を管理すると、自動車保険について突然聞き慣れない言葉が出てきて戸惑いました。

「御社の自動車保険の契約は、フリートですか?ノンフリですか?」

え、え?「フリート契約」ってナニ?初めて聞く言葉で、初めの頃は戸惑いもありました。

その反対の「ノンフリート契約」という言葉もありますが、実は、この「ノンフリート契約」の方が、一般的で馴染みの深い「等級」で管理する自動車保険ということなのです。

今日は、フリート契約についてお話ししようと思います。

それでは、行ってみよう!

フリート契約とは

法人で使用する車が10台以上となると、自動車保険をフリート契約することとになります。

フリート契約のメリットして、増車した場合に保険を自動付帯とできたり、複数台まとめて一括の契約となることから、自動車ごとの補償内容や等級を管理する必要がなくなるなど、総務担当者の管理負担を軽減することになります。

これは経験者としては、本当に大きいです。

また、保険料割引率は、一括契約なので、会社で一つの割引率になります。

フリート契約の割引率の決定は、支払保険料と受取保険金の割合により決定しますので、ケースにもよりますが、ノンフリート契約だと、ちょっとした擦っちゃった程度の事故で保険を使うと、2等級必ず下がってしまい、保険料がかなり上がってしまうケースがありますが、フリート契約では、保険金をいくら払ったか積み上げて計算するので、上がらないケースや逆に下がるケースもありました。

フリート契約とノンフリート契約の違いについては次のとおり。

フリート契約ノンフリート契約
保険料割引・割増の適用方法契約者単位自動車単位
保険料割引・割増の決定方法保険を契約している自動車全体について、
契約者が支払った保険料と
保険会社が支払った保険金との割合(損害率)により決定
1台ごとの事故の発生の有無・件数などにより決定
(保険会社が支払った保険金の額とは無関係に決定)
出典:一般社団法人日本損害保険協会より(https://soudanguide.sonpo.or.jp/car/q022.html)

フリート契約の見直し方法

フリート契約は、複数の保険会社で契約することもできます。その場合でも割引率は同じ割引率を使用します。しかしながら、補償内容の違いや車種カテゴリーが保険会社により違うため、同じ補償内容でも保険料が異なります

また、前提となる台数が多いため、保険料自体も数十万円と高額になるケースが多いと思います。

フリート契約を契約する規模の台数であれば、保険会社の法人担当がついているケースが多いと思います。補償内容の見直しなど、まずは、担当者に相談してみると良いと思います。しかしながら、保険料に不満を持っていたり、担当者の対応が悪かったりした場合は、保険会社の見直しをしてみても良いかと思います。

フリート契約は、いわゆる「通販系」の保険会社は取り扱っていないため、なかなか見直しをするのにハードルが高いですが、最近では、ネットに特化した保険代理店もあり、次の保険代理店のサイトもおすすめです。


見直しは、サイトの問い合わせフォームから「会社名」「担当者」「電話番号」を入力して送信するだけです。その後、メールや電話にて見積もりに必要な保険証券などの書類の連絡が入ります。

上記サイトでフリート契約見直しをおすすめする理由
  • ネットで見積もりが取得できるため、契約までの手続きが早い
  • 保険料自体が高額のため、複数社の見直しで安くなるケースが多い
  • 見積もりに不満があれば、断ることも可能
  • 全国で対応可能
  • 事故対応は、大手保険会社が24時間対応
デメリット

デメリットは、保険代理店が事故時に現場に行くことができないことや保険代理店と対面契約ができないことです。しかしながら、事故対応は、保険会社が行ってくれることや、筆者の会社の保険代理店も遠方にありましたが、書類のやりとりも郵送で行っていて、特に問題はありませんでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、自動車契約でも法人向けのフリート契約について、見直し方法を含めて解説しました。少しでもお役に立てていただければと思います。

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