士業が「フリーナンス」を利用することはできる?注意点をまとめてみた

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今日は、フリーランス(個人事業主)向けの「お金と保険」のサービス「フリーナンス」について、行政書士や社会保険労務士などの士業でも利用できるサービスはあるのか、調べてみました。

公式サイトには、行政書士や社会保険労務士などの士業向けの案内が載っていなかったので、いろいろと問い合わせてみました。その回答も合わせてまとめますね。

それでは、行ってみよう!

「フリーナンス」とは

GMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス(個人事業主)向けの「お金と保険」に関するサービスです。

GMOクリエイターズネットワーク株式会社は、GMOグループ会社の一つで、2002年設立、資本金9,165万円で、コンテンツ作成事業やフリーランス向け金融事業を行っている会社です。

フリーナンスのサービスは、次の5つがあります。

  1. 即日払い(ファクタリングサービス)
  2. あんしん補償(損害賠償保険)
  3. あんしん補償プラス(所得保障保険)
  4. 所得保障保険
  5. コロナminiサポほけん

1と2は、会員登録=フリーナンス口座(代金収納口座)を作ることでサービスを受けることができます。3、4、5はオプションの保険で追加で掛金を支払うことで受けられるサービスです。

行政書士や社会保険労務士などの士業でも会員登録は、可能です。しかしながら、2のあんしん補償(損害賠償保険)は、免責事項になっているなど、注意点が必要ですので、詳しく見ていきたいと思います。



即日払い(ファンタリングサービス)

報酬の請求書を発行してから、実際に口座に入金があるまで遅くなってしまうケースが多いかと思います。特にフリーランスで開業したての時は、資金的に余裕がなく、即現金化したいと思う方も多いでしょう。そこで、「即日払い」のサービスを利用することで、即現金化をすることができます。

ただし、手数料が3〜10%取られるのでそのことも念頭に置いてサービスを利用するか決める必要があります。(当然、このサービスを利用せず、通常どおり請求書を発行することもできます。)

請求書の振込先をフリーナンス口座とすることで、利用者に即振り込みを行ってくれる仕組みとなっています。

注意点がいくつかあります

  • 審査が必要であること
  • 利用者自身が請け負った業務にかかる債券であること
  • 請求する相手先が法人であること
  • 業務が未完了であったり、請求書を発行していないケースは利用できない

などです。

このサービスは、行政書士や社会保険労務士などの士業でも利用することが可能です。

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あんしん補償(損害賠償保険)

あんしん補償は、業務執行中の事故や仕事の結果の事故、預かっていた物(受託物)の事故の賠償を補償する保険です。

業務執行中に他人を怪我させてしまった場合や成果物に物に欠陥が有った場合などの場合は、最高5,000万円、預かっていた物(受託物)を壊してしまった場合などは、最高500万円の補償が受けられます。

会社の場合は、会社が守ってくれるケースがあると思いますが、フリーランス(個人事業主)の場合は、個人が補償する必要が出てきます。そういった場合に備えて、受けられるサービスとなっています。

しかしながら、このあんしん補償では、免責事項が定められています。

保険金がお支払いできない場合
①略
②以下の専門的職業行為に起因する賠償責任
・医療行為、あんま、マッサージ、指圧、はり、きゅう、柔道整復、医薬品等の調剤、身体の美容または整形に起因する賠償責任
・弁護士、外国法事務弁護士、公認会計士、税理士、建築士、設計士、土地家屋調査士、司法書士、行政書士、獣医師その他これらに類似の者が行う専門的職業行為に起因する賠償責任など

つまり、医師や弁護士をはじめとした専門的職業行為を行う者の業務に起因する事故は補償の対象外となっていますので、注意が必要です。

あんしん補償プラス(所得保障保険)

こちらは、ケガや病気で働けなくなった場合に最長1年間の所得の補償が受けられる所得保障保険となっており、「年齢」、「受け取りたい月額」、「職業」を選んで保険に加入するオプションとなっています。(引受保険会社は、あいおいニッセイ同和損保保険株式会社)

オプションですので、この保険に入らなくても、前述の2つのサービスを受けることはできます。

士業にかかる業種の選択は、特に指定はないようですので、一番近い業種を選べば良いみたいです。

見積もりシミュレーションは、公式サイトで、簡単にすぐ行うことができます。

例)40〜44歳/30万円/法務 の場合は、月額2,220円(年額26,640円(団体加入費3,000円)でした。

所得保障保険

「あんしん補償プラス」と同じ所得保障保険ですが、引受保険会社が異なっているため、メニューが分かれています。こちらは、第一生命保険株式会社が引受保険会社となっています。

こちらは、18歳から39歳までの保険料は、給付金額10万円で、男女一律500円とシンプルな掛金となっています。掛金は高くなりますが、40歳以降でも加入することは可能です。

また、あんしん補償プラスは、最長1年間の補償でしたが、こちらは、7日、30日、60日継続した場合に、支払われる保険となっています。

コロナminiサポほけん

新型コロナウイルス感染症および、1〜3類の指定感染症に感染したと医師に診断されたときに、特定感染症一時金が支払われる保険です。

保険期間は、3ヶ月で、掛金は、890円(3ヶ月)、新型コロナウイルス感染症を含む特定の感染症に感染した場合に、一時金10万円を支払う保険です。

新型コロナウイルスのような新しいリスクにもすぐに対応しているのは、さすがですよね。

まとめ

行政書士や社会保険労務士などの士業が利用できるサービスは、「即日払い」、「あんしん補償プラス(所得保障保険)」、「所得保障保険」、「コロナminiサポほけん」となっており、

逆に、利用できないサービスは、「あんしん補償」となっています。なお、業務に起因する損害については、各士業の団体保険を利用すると良いでしょう。

「即日払い」は、無料の口座登録をすれば利用できるサービスなので、資金繰りに不安を感じている方は、とりあえず登録しておいても損はないと思います。

その他、各種所得保障保険などは、オプションとなっていますが、サラリーマンであれば、業務外の事由による病気や怪我に対しては、公的な社会保険として健康保険から傷病手当金(給料の3分の2が、最長1年6月)が支給されますが、フリーランス(個人事業主)が加入している国民健康保険には傷病手当金ありませんので、何かしらの所得保険に加入しておくともしもの場合に安心です。掛金もそれほど高くないので、検討しておいても良いでしょう。

本日は、以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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